決算における処理
翌期の費用を先に支払ったなどのように、当期の費用に翌期の費用が含まれている場合には、勘定科目として「前払費用」を使用し、当期分から前払分(翌期分)の費用を取り除きます。例えば、1/1から12/31を会計期間とする会社が11/1に1年分の保険料24,000円を現金で支払った場合、当期に該当する部分は11月分と12月分の2か月分です。残りの10か月分は翌期に対応する費用であるため、当期では支払金額の全額を当期分の費用とはせず、当期分と翌期分の保険料を算出して、翌期分の保険料を「前払費用」に振り替える作業をします。
<例>
●弥生会計(やよいの青色申告)での決算整理仕訳の入力
決算整理仕訳は、[振替伝票]から入力します。
<仕訳例>
11月1日に支払った保険料の全額を費用計上していたが、決算時に翌期分の保険料(前払分)20,000円を前払費用として計上した。
借方 | 貸方 | 摘要 | ||
前払費用 | 20,000 | 保険料 | 20,000 | 保険料の前払分 |
帳簿の入力
翌期の期首における処理
翌期になったときには、「前払費用」に振り替えた費用を、決算で行った仕訳とは逆の仕訳を行って、再度、元の費用に振り戻す作業を行う必要があります。●弥生会計(やよいの青色申告)での仕訳の入力
仕訳は、[振替伝票]から入力します。
<仕訳例>
期首において、前払費用(保険料の前払分20,000円)を振り戻した。
借方 | 貸方 | 摘要 | ||
保険料 | 20,000 | 前払費用 | 20,000 | 前払分の期首振替 |
帳簿の入力