Misocaで作成した適格請求書、弥生販売で作成した適格請求書・仕入明細書(支払明細書)※をデジタルインボイスとして取引先に送信することができます(デジタルインボイス送受信サービス)。
送信したデジタルインボイスの控えは、電子帳簿保存法第7条(電子取引)の要件に基づいてスマート証憑管理に保存します。
※仕入明細書(支払明細書)のデジタルインボイス送信は、弥生販売 24 Ver.27.3.1以降で対応しています。仕入明細書(支払明細書)は弥生販売 スタンダードにはありません。
デジタルインボイス送信
:弥生販売
請求書をデジタルインボイスとして送信する
:Misoca
また、取引先から送信されたデジタルインボイスはスマート証憑管理で受信することができます。
デジタルインボイスを送受信した結果はスマート証憑管理で確認することができます。
デジタルインボイスとは
デジタルインボイスとは、「標準化され構造化された電子インボイス」です。
デジタルインボイス送受信サービスでは、電子文書をネットワーク上でやり取りするためのグローバルな標準仕様である「Peppol(Pan European Public Procurement Online)」を採用しています。
詳細は以下を参照してください。
デジタルインボイスに対応
適格請求書とは
複数の消費税率に対し、仕入税額控除の金額を正しく計算するための方式として、2023年10月1日から適格請求書等保存方式(インボイス制度)が開始されました。
発注側は、適格請求書発行事業者が発行する適格請求書(インボイス)を受信し保存することが、仕入税額控除の要件として求められます。
適格請求書(インボイス)とは
デジタルインボイス送受信できる証憑
スマート証憑管理でデジタルインボイス送受信できるのは、インボイスに必要な記載事項がすべて記載されている「適格請求書」と「仕入明細書」のみです。
デジタルインボイス送信の流れ
- (事前準備)スマート証憑管理でデジタルインボイス利用設定をする
デジタルインボイスの利用設定 - 弥生販売もしくはMisocaからデジタルインボイス送信する
デジタルインボイス送信 :弥生販売
請求書をデジタルインボイスとして送信する :Misoca - スマート証憑管理で送信したデジタルインボイスを確認する
送受信したデジタルインボイスの確認
デジタルインボイス受信の流れ
- (事前準備)スマート証憑管理でデジタルインボイス利用設定をする
デジタルインボイスの利用設定 - (事前準備)1.で表示された自社のPeppol IDを取引先へ伝える
- 取引先からデジタルインボイスを送信してもらう
- スマート証憑管理で受信したデジタルインボイスを確認する
送受信したデジタルインボイスの確認
デジタルインボイスの利用設定
- マイポータル(Web)にログインして、メニューの[スマート証憑管理]をクリックします。
- メニューの[設定]をクリックします。
-
[基本設定]をクリックして、「事業者情報」が設定されていることを確認します。
設定していない場合は、[事業形態]で「法人」「個人事業主」を選択し、以下の設定を行ってください。
<法人の場合>- 「適格請求書発行事業者として登録する」にチェックを付けます。
- [氏名または名称][法人番号]を入力します。
- [氏名または名称][登録番号]を入力します。
※登録番号は適格請求書発行事業者の登録時に発行される「T」+数字13桁の番号です。
事業者情報の実在性と有効性の判定
入力した[氏名または名称][法人番号][登録番号]は、国税庁法人番号公表サイト、国税庁インボイス制度適格請求書発行事業者公表サイトのデータベースと照合して、実在性と有効性を検証します。
登録番号を国税庁のデータと照合するサービスについて
このサービスは、適格請求書発行事業者公表システムWeb-API機能を利用して取得した情報をもとに作成していますが、サービスの内容は国税庁によって保証されたものではありません。
- [デジタルインボイス利用設定]をクリックします。
-
「Peppolを利用してデジタルインボイスを送受信する」をオンにします。
2段階認証の設定
デジタルインボイスを利用するには、マイポータル(Web)のログインに2段階認証を設定する必要があります。設定を促すメッセージが表示された場合は、マイポータル(Web)の[ユーザー管理]から2段階認証の設定を行ってください。
2段階認証の設定 - 利用規約を確認し、[利用規約に同意する]にチェックを付けます。
-
[更新する]をクリックします。
確認のメッセージが表示され、「はい」を選ぶと「Peppol ID」が表示されます。
取引先からデジタルインボイスを受信する場合は、表示された「Peppol ID」を取引先に伝えます。Peppol IDについて
- Peppol IDの取得には適格請求書発行事業者への登録が必要です。
※Peppol IDは「法人番号」または「適格請求発行事業者登録番号」ごとに発行されます。 - 使用するPeppol IDを他社のシステムに登録している場合は、事前に登録を解除してください。スマート証憑管理を利用してデジタルインボイス送受信を行う場合は、スマート証憑管理でPeppol IDを取得する必要があります。
- デジタルインボイス送受信を行うには、自社と取引先の双方でPeppol IDを保有している必要があります。
- Peppol IDの取得には適格請求書発行事業者への登録が必要です。
送受信したデジタルインボイスの確認
<一覧画面>
送受信したデジタルインボイスは、[受領証憑][発行証憑(控え)]で確認することができます。
- [受領証憑]の場合
一覧画面の「登録方法」に「デジタルインボイス受信」と表示されます。 - [発行証憑(控え)]の場合
一覧画面の「登録方法」に「Misoca デジタルインボイス送信」「弥生販売 デジタルインボイス送信」と表示されます。
<証憑詳細画面>
一覧画面で証憑をクリックし、表示されたプレビュー画面で[詳細を見る]をクリックすると、証憑の詳細画面が表示されます。
デジタルインボイス送受信をした証憑は、証憑の詳細情報登録が自動で行われます。
デジタルインボイスで受信した請求書、送信した仕入明細書は、適格請求書の要件を満たしているか自動で判定されます。
弥生会計製品への仕訳連携は、証憑一覧画面、または証憑詳細画面から手動で行います。
なおデジタルインボイスに付与できる情報は、発行証憑の場合は部門とメモ、受領証憑の場合は取引日、部門、メモのみです。他の項目は編集できません。
デジタルインボイスはPDF形式でダウンロードすることができます。
保管した証憑のファイルをダウンロードする
受領したデジタルインボイスに源泉徴収税額が含まれる場合
- 日本の「デジタルインボイス」の標準仕様(JP PINT)の仕様について
Peppolをベースとした日本の「デジタルインボイス」の標準仕様(JP PINT)上、「源泉徴収税額」の入力項目はありません。
源泉徴収税額は注釈欄(Invoice note:IBT-022)に記載されます。 - スマート証憑管理の証憑詳細画面表示と処理方法について
受領したデジタルインボイスの注釈欄に「源泉徴収税額」が記載されていても、スマート証憑管理の証憑詳細画面には項目として表示されません。
デジタルインボイスの注釈欄に「源泉徴収税額」が記載されている場合は、「源泉徴収税額」が正しいことを確認したうえで、処理してください。
デジタルインボイスの注釈欄に「源泉徴収税額」が記載されていない場合は、源泉徴収の対象となる品目を確認し、「源泉徴収税額」を算出して処理してください。「源泉徴収税額」は、必要に応じてメモ欄に記載してください。
デジタルインボイスの送受信履歴の確認
デジタルインボイスの送受信履歴では、送受信が正しくできたかを確認することができます。
- メニューの[受領証憑]または[発行証憑(控え)]をクリックします。 一覧画面が表示されます。
-
[受領証憑]または[発行証憑(控え)]の右にあるメニューから「デジタルインボイス受信履歴を確認する」または「デジタルインボイス送信履歴を確認する」を選択します。
<[受領証憑]画面の場合>
デジタルインボイスの送受信履歴が一覧で表示されます。
送信エラーになった場合
デジタルインボイスが送信エラーになった場合、スマート証憑管理から再送信することができます。
送信エラーになった証憑の[デジタルインボイス送信を再実行する]をクリックします。
エラーになった証憑の処理について
別の方法で送受信を完了し、エラー表示を消したい場合は、「送信エラーを処理済みにする」「受信エラーを処理済みにする」をクリックしてください。
誤って処理済みにしたものなどエラー表示を戻したい場合は、「送信エラーを未処理に戻す」「受信エラーを未処理に戻す」をクリックしてください。
履歴からファイルをダウンロードする
[デジタルインボイス送信履歴][デジタルインボイス受信履歴]からファイルをUBL形式でダウンロードすることができます。
税務調査などで必要な場合は、ダウンロードしたい証憑にマウスカーソルを重ねて右側に表示されるボタンをクリックしてダウンロードしてください。