締め請求や都度請求の請求明細書、適格請求書等保存方式の支払明細書をデジタルインボイスとして取引先に送信します(デジタルインボイス送受信サービス)。
デジタルインボイス送受信サービスでは、適格請求書(インボイス)を取引先のPeppol IDに送信します。
送信したデジタルインボイスの控えは、電子帳簿保存法第7条(電子取引)の要件に基づいてスマート証憑管理に保存します。
デジタルインボイス送信を行うには、取引先もPeppol IDを取得している必要があります。
※弥生販売 24 Ver.27.1.1以降でデジタルインボイス送信に対応しています。
※支払明細書は弥生販売 スタンダードにはありません。
[デジタルインボイス送信]とは何ですか?
デジタルインボイス送信では証憑を送信しません
デジタルインボイス送信では、請求データや支払データの情報のみ送信します。
例えば請求明細書の場合、得意先の名称や住所などの情報、鑑欄の今回御買上額や消費税額の金額、明細部の商品名や数量、単価、金額などの情報のみ送信されます。
請求明細書や支払明細書を証憑の形で送信したい場合は、PDF送信を行います。
弥生販売から証憑をPDF送信したい
支払明細書のデジタルインボイス送信
支払明細書のデジタルインボイス送信は、仕入先の了承のもと必要に応じて行ってください。
事前準備
デジタルインボイス送信を行うには、スマート証憑管理と弥生販売の事前の設定が必要です。
<スマート証憑管理>
スマート証憑管理で「事業者情報」と「デジタルインボイス利用設定」を設定します。
- マイポータル(Web)にログインし、「スマート証憑管理」が表示されることを確認します。「スマート認証管理」が表示されていない場合は、以下を参照して事前設定を行います。
スマート証憑管理の利用を開始する - デスクトップの[弥生 マイポータル]をダブルクリックして、マイポータルを起動します。右上に「ログイン」と記載されている場合は、ログインします。
右上に名前が表示されている場合は、デジタルインボイス送信を行いたい名前(弥生ID)が表示されていることを確認します。 - スマート証憑管理で、自社のPeppol IDの登録を行います。
デジタルインボイスの送受信
- 弥生販売でデジタルインボイス送信を行うためには、スマート証憑管理でPeppol IDを取得する必要があります。
- 弥生販売では、デジタルインボイスとしてデジタルインボイス送信を行うため、適格請求書発行事業者の場合に自社のPeppol IDを取得することができます。
- [Peppol利用設定]を開き、事業者情報とPeppol IDの登録を行います。
- [ファイル]メニューから[デジタルインボイス]-[Peppol IDの登録]をクリックします。
- [事業者情報を入力する]をクリックし、事業者情報の設定を行います。
- [Peppol利用設定]をクリックし、「Peppolを利用して、デジタルインボイスを送受信する」をクリックしてONにします。
- [更新する]をクリックします。
デジタルインボイスの送受信
2段階認証の設定
Peppol IDの登録を行うには、マイポータル(Web)で2段階認証の設定を行っておく必要があります。
2段階認証の設定弥生販売で複数の事業所データを管理している場合
弥生販売で複数の事業所データを使用しており、各データでスマート証憑管理の異なるデータ領域にデジタルインボイスの控えを保存したい場合は、事前に申し込みと設定が必要です。
詳細は、 スマート証憑管理で複数事業所データを管理したい を確認してください。※Peppol IDは「法人番号」または「適格請求発行事業者登録番号」ごとに発行されます。デジタルインボイス送受信機能を利用する場合、同一の事業所(1つのPeppol ID)でスマート証憑管理の複数データ領域を利用することはできません。
<弥生販売>
弥生販売で取引先や自社の設定を行います。
ここでは得意先へ請求明細書をデジタルインボイス送信する場合を例に説明します。仕入先へ支払明細書をデジタルインボイス送信する場合は読み替えて作業してください。
- 得意先台帳または得意先リストで以下を設定します。
- [名称]に得意先名を設定する
- [出力方法]に[デジタルインボイス送信]を設定する
- [Peppol ID]に得意先のPeppol IDを設定し、[確認]をクリックする
得意先台帳の概要
Peppol IDの確認
Peppol IDに誤りがないことを確認するため、得意先台帳へ入力後に[確認]をクリックして、Peppol IDの存在確認を行うことをお勧めします。
- [基本情報]に自社の適格請求書発行事業者の登録番号を設定します。 クイックナビゲータの[導入]カテゴリから[基本情報]をクリックして、[登録番号]を入力します。
- デジタルインボイス送信での制限事項を確認し、売上伝票を入力します。
締め請求の場合は、請求締切も実行します。
弥生販売でデジタルインボイス送信を行う場合の注意点デジタルインボイス送信で連携される項目は、以下を参照してください。
弥生販売からデジタルインボイス送信で連携される項目一覧
デジタルインボイス送信手順
デジタルインボイス送信は以下の画面から実行できます。
請求明細書
- 請求書発行、請求明細書
支払明細書
- 支払書発行、支払明細書
ここでは、請求書発行画面からデジタルインボイス送信を行う手順を例に説明します。
請求書合算の請求明細書は送信できません
[集計単位]で[請求書合算毎]は使用できません。
複数の得意先の請求をまとめて発行したい場合は、請求先設定へ変更することを検討してください。
支店や営業所の売上をまとめて本社に請求書発行したい
弥生販売の複数事業所データでデジタルインボイス送信を実施している場合
弥生 マイポータルにログインしている弥生IDが、現在開いている事業所データの証憑を管理する弥生IDかどうかを確認したうえでデジタルインボイス送信を行ってください。
- クイックナビゲータの[売上]カテゴリの[請求書の発行]をクリックします。[請求書発行]画面が表示されます。
- [集計単位]で請求書を集計する単位を選択します。[請求先毎(締請求)]を選択すると、請求締切を実施した請求先毎に請求書を発行します。
[請求先毎(都度請求)]を選択すると、売上伝票の取引区分を[都度請求]で入力した請求書を発行します。
[請求書合算毎]は使用できません。 - 必要に応じて請求締グループを入力します。[請求先毎(締請求)]の場合に選択できます。
- 締日を入力します。[締グループ]を指定した場合は、前回の請求締切日が表示されます。[締グループ]を入力しなかった場合は、すべての締グループの中から最後に請求締切を実行した日付が表示されます。
[参照]([F8]・[スペース])をクリックして表示される[締切履歴]画面で、過去の請求締切の履歴を確認することができます。 - 請求書を発行する請求先の範囲を指定します。[参照]([F8]・[スペース])をクリックして表示される[請求先参照]画面から請求先を選択することもできます。
- 必要に応じて印刷に使用する用紙を設定します。[請求書指定]で用紙を選択すると、得意先台帳の[印刷設定]画面で指定した請求書別に集計されます。
- [出力方法]は「デジタルインボイス送信」を選択し、必要に応じて[送信結果]を指定します。得意先台帳の[出力方法]の設定と、請求書発行画面の[送信結果]欄に応じて集計できます。
- [集計]をクリックします。請求書の発行対象となる請求先が集計されます。
印刷設定で[指定請求書]に「発行なし」を指定している請求先
得意先台帳の[印刷設定]をクリックすると表示される[印刷設定]画面で、[指定請求書]に「発行なし」を指定している請求先は、請求書発行の対象外となり、検索結果に表示されません。
印刷用紙の個別設定 - 請求書発行の対象とする請求先を選択します。
すべての請求先を対象とする場合は、選択する必要はありません。
<一部の請求先を請求書発行の対象とする場合>
行セレクターを使用して請求書発行の対象とする請求先を選択します。
<一部の請求先を請求書発行の対象外とする場合>
行セレクターを使用して請求書発行の対象外とする請求先を選択します。
[行削除]をクリックして、表示される確認メッセージの[はい]をクリックすると、選択した請求先が一覧から削除されます。行削除を実行しても請求先の請求情報は削除されません。
請求先を誤って削除した場合は、[集計]をクリックすると、再度集計されます。請求額で絞り込みを行うこともできます。
請求書を売上額や請求額などの条件で絞り込んで発行したい - [デジタルインボイス送信]をクリックします。
「デジタルインボイス送信を実行してよろしいですか?」と表示されます。[はい]をクリックするとデジタルインボイス送信が実行されます。
- デジタルインボイス送信を実行したことは、取引先へメール等で通知されません。
- デジタルインボイス送信が完了すると[送信結果]欄に[送信済]と表示します。
- デジタルインボイス送信の標準仕様では、明細行の中に摘要を含んで送信することができません。
以下のメッセージが表示された場合は、処理内容を選択して[OK]をクリックしてください。
デジタルインボイス送信で送信可能な明細数
スマート証憑管理で控えをプレビュー表示したとき、50ページ分までがデジタルインボイス送信できます。プレビュー表示が51ページ以上になる場合、送信ができません。