
時間当たりの単価を基に自動計算する明細項目を準備したい場合は、時間当たりの単価の設定が必要です。
時間当たりの単価を設定するには次の2つの方法があります。
- 計算単価を登録して、給与規定の所定労働日数・時間を基に単価を自動で設定する。
- 固定単価を登録して、従業員ごとに単価を手動で設定する。
ここでは固定単価を使う場合の手順を説明します。計算単価を使う場合の手順は以下を参照してください。
時間当たりの単価を基に自動計算したい(明細項目の作成):計算単価
<明細項目作成の流れ>
- [固定単価・計算単価管理]画面で、固定単価の項目を登録する
- [明細項目管理]画面で、明細項目を登録する
- [明細項目管理]画面で、明細項目の作成、上記で作成した固定単価を登録する
- 明細書レイアウトを設定する
- 従業員の[固定単価]画面で、従業員ごとに1時間当たりの単価の金額を設定する
ここでは次の明細項目を用意する事例として手順を説明します。
例:勤怠項目の「普通残業時間」と従業員ごとの1時間当たりの「残業手当」から求めた賃金を1.25倍した「普通残業手当」を支給する
「普通残業手当」 = 「普通残業時間」 × 「残業手当」 × 1.25
※固定単価を使う手順では 従業員ごとの「残業手当」の額は自動計算できません。従業員ごとに単価を登録する必要があります。
固定単価項目の作成
- メニューの[設定]-[明細設定]-[固定単価・計算単価管理]をクリックします。
- [固定単価]タブの[固定単価項目を追加]をクリックします。
-
設定する固定単価の項目名を「残業手当」と入力します。
[固定単価・計算単価管理]画面
- [保存]をクリックします。
明細項目の作成
- メニューの[設定]-[明細設定]-[明細項目管理]をクリックします。
- [給与]タブにある「勤怠」を選択して展開します。
- [項目を追加]をクリックします。
- [明細項目名]に「普通残業時間」と入力し、[数値の単位]に「時間」を選択します。[使用する支給形態]は、従業員種別の[支給形態]で使用する支給形態にチェックを付けて、[保存]をクリックします。
詳細は
[明細項目管理]画面
の明細項目の設定を参照してください。
- 「支給」を選択して展開します。
- [項目を追加]をクリックします。
- [明細項目名]に「普通残業手当」と入力し、[項目の属性]に「計算式」を選択します。必要に応じて「条件・金額上限の設定」を設定します。
[使用する支給形態]と[計算や集計での取り扱い]は、必要な項目にチェックを付けます。
明細項目を設定する - 計算式を設定します。[勤怠項目名]に「普通残業時間」、[固定単価項目名]に「残業手当」を選択し、[倍率]に「1.250」を入力して、[保存]をクリックします。
労働基準法の改正により、月60時間を超える時間外労働の割増賃金率は50%以上とすることが義務化されました。
月60時間を超える時間外労働の計算式を設定する場合は、下記を参照してください。
60時間を超える時間外労働の計算式を設定したい
明細書レイアウトの設定
登録した明細項目を明細書に出力するためには、明細書レイアウトの設定が必要です。
給与支給手続きで給与明細書を作成する前に、明細書レイアウトを設定します。
- メニューの[設定]-[明細設定]-[明細書レイアウト管理]をクリックします。
-
[給与]タブの[明細レイアウト]で「普通残業手当」を設定する明細書レイアウトを選択します。
-
「勤怠」欄に「普通残業時間」、「支給」欄に「普通残業手当」を選択して設定します。明細項目の左側にある「=」をドラッグすると明細項目を上下に移動することができ、表示順を入れ替えることができます。
- [保存]をクリックします。
固定単価の設定
残業手当の単価は、従業員ごとに従業員の[固定単価]画面で設定します。
固定単価を設定する
- メニューの[従業員]から単価を設定する従業員を選択して、サブメニューの[固定単価]をクリックします。
-
「固定単価項目」に表示されている「残業手当」の右にある歯車マークをクリックします。
-
表示された[残業手当の設定]画面で、[単価]を入力、または単価テーブルから選択して、[保存]をクリックします。
※すべての従業員で手順1~3を行います。
給与支給手続きの[明細(入力)]画面で、 「普通残業時間」に月の残業時間を入力すると、「普通残業手当」が自動的に計算されます。
給与支給手続きに[更新を反映]が表示された場合
給与支給手続きを作成した後に明細項目を追加・変更した場合は、給与支給手続きに表示された[更新を反映]をクリックする必要があります。
支給手続きを作成した後に追加・変更した明細項目は[明細(入力)]画面に反映されません。
[更新を反映]を行うと、[明細(入力)]の内容はすべて破棄されて初期状態に戻ります。
既に入力を行っていた場合は、手続きのすべての従業員について再度入力を行う必要があります。