給与データを作成する前に、必要な資料を準備し、弥生給与で給与計算を開始する給与月度(導入月度)を決定します。
給与データの作成に必要な資料
給与データの作成の前に、事業所、給与規定、および従業員に関する資料を準備します。
事業所や金融機関に関する情報(組織図、取引金融機関台帳など)
- 正式事業所名、住所、部門(弥生給与のみ)など
- 給与振込に利用している金融機関(ファームバンキングを使用している場合はFB用会社コードなど(弥生給与のみ))
- 住民税納付先
- 法人番号または、給与支払者のマイナンバー(個人番号)
給与規定(事業所の賃金規定)
- 所定労働時間
- 社会保険と労働保険の加入状況
- 手当の種類と支給方法
従業員に関する情報(従業員台帳)
- 従業員コード、氏名、住所などの一般情報
- 配偶者の有無や扶養親族数
- 手当などの単価金額
- 通勤費の金額と支給方法
- 住民税額
- 社会保険と労働保険の加入状況
- 従業員と家族のマイナンバー(個人番号)
導入月度の決定
弥生給与で給与計算を開始する給与月度(導入月度)を決定します。
導入月度を2月度~12月度の間に設定すると、1月度から導入月度の前月度までの給与・賞与データが自動計算されません。そのため、年末調整や賃金台帳を作成する場合は、1月度から導入月度の前月度までの給与・賞与データを手計算して入力する必要があります。
計算ミスや入力漏れを防止するために、時間に余裕がある場合は、導入月度を1月度に設定することをお勧めします。
決定した導入月度は、給与データの作成時に設定します。給与データの作成後に、導入月度は変更できませんので注意してください。
使い始める月度 | 弥生給与でできること | 導入月度 | 必要な作業 | |
1月度 | 1月度からの給与計算 本年度の年末調整 |
1月度 | 特にありません。 ただし、最初の支給が賞与の場合は、賞与の所得税が自動計算されないため、直接入力してください。 |
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2月度 ~12月度 |
使い始める月度からの給与計算 本年度の年末調整 |
1月度 | 1月度から明細入力の画面に毎月の給与・賞与明細の情報を支払日順に正しく入力し、次月更新処理を行います。 開始月度の前月まで入力し、給与処理月度を使用開始の月度まで進めてください。 |
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2月度 ~12月度 |
導入月度から給与・賞与計算を開始することができます。 本年最後の給与・賞与計算終了後、[年調明細個人別]画面に表示されている課税支給額、社会保険総額、および所得税総額に、1月度から導入月度の前月度までの課税支給額、社会保険総額、および所得税総額を加算します。 1月度から導入月度の前月度までの課税支給額、社会保険総額、および所得税総額がわからない場合は、1月度から導入月度の前月度までの賃金台帳の明細を入力する必要があります。 |
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本年度の年末調整 | 過不足税額を給与または賞与で精算 | 12月度 | 本年最後の給与・賞与計算終了後、[年調明細個人別]画面に表示されている課税支給額、社会保険総額、および所得税総額に、11月度までの課税支給額、社会保険総額、および所得税総額を加算します。 11月度までの課税支給額、社会保険総額、および所得税総額がわからない場合は、1月度から11月度までの賃金台帳の明細を入力する必要があります。 |
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過不足税額を現金で精算 | 12月度 | [年調明細個人別]画面で、本年の課税支給額、社会保険総額、および所得税総額を直接入力します。 本年の課税支給額、社会保険総額、および所得税総額がわからない場合は、1月度から12月度までの賃金台帳の明細を入力する必要があります。 |
給与処理月度について
弥生給与では、支給日を含む月を給与処理月度として扱います。例えば、1月31日締、2月10日支給の給与は、2月度給与として扱われ、賃金台帳も「2月度給与」に集計されます。
導入月度を決定する際には注意してください。
サンプルデータについて
弥生給与には、操作方法に慣れるためにサンプルの給与データが「サポートツール」フォルダーに用意されています。
また、サンプルデータを開いた状態で弥生給与を終了すると、次回起動時にはサンプルデータが自動的に開きます。使用する給与データに切り替えてください。