本年3月度(または本年4月度)までの給与・賞与の処理を終了すると、労働保険概算・確定保険料申告書用の資料として、労働保険料算定基礎賃金集計表を作成することができます。
労働保険料算定基礎賃金集計表は、従業員情報で設定されている従業員区分に従って集計されます。従業員の従業員区分を変更した場合は、過去の給与は変更後の従業員区分で再計算されます。
一般情報の設定([従業員<個人別>]の[一般]タブ)労働保険料算定基礎賃金集計表を作成する前に、以下の項目を確認します。
1.前年4月度から本年3月度(または前年5月度から本年4月度)までの給与データがある。
2.本年3月度(または4月度)までの給与・賞与の処理が終了している。
※『弥生給与(やよいの給与計算)』では、本年4月に支給する賞与は集計されません。
前年度から本年度までの給与データがない場合
前年4月度から本年3月度まで(または前年5月度から本年4月度まで)の給与データがない場合は、メッセージが表示され、労働保険料算定基礎賃金集計表を集計することができません。
労働保険料算定基礎賃金集計表を集計したい場合は、前年4月度から本年3月度まで(または前年5月度から本年4月度まで)の給与データを作成してください。
労働保険の設定(給与規定:[労働保険]タブ) 前年の給与・賞与データの作成(入力) 過去の給与(賞与)データの入力や修正をしたい
- [集計]メニューの[労働保険料集計資料]から[労働保険料算定基礎賃金集計表]をクリックします。 [労働保険料算定基礎賃金集計表]ウィンドウが表示されます。
- [集計]ボタンをクリックします。
労災保険対象者と雇用保険対象者の算定基礎額が従業員区分別に集計されます。
集計期間を「前年5月度~本年4月度」に変更する場合は、 労働保険料集計資料の集計期間を「前年5月度から本年4月度」に変更したい を参照してください。
- [印刷]ボタンをクリックして労働保険料算定基礎賃金集計表を印刷します。 帳票の印刷
労働保険料算定基礎賃金集計表の集計条件
【労災保険対象労働者数及び賃金】の集計条件
項目 | 説明 |
① 常用労働者 | [賃金]は、次のすべての条件を満たしている従業員の[労保対象合計]の合計
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② 役員労働者 | [賃金]は、次のすべての条件を満たしている従業員の[労保対象合計]の合計
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③ 臨時労働者 | [賃金]は、次のすべての条件を満たしている従業員の[労保対象合計]の合計
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④ 合計 | ①~③の人数、賃金の各合計 |
⑤ 合計欄人数 | 集計表に表示されている月数の平均の人数(小数点以下は切り捨て) ※賞与の人数は含みません。 各月の人数欄の合計(賞与を除く)÷集計表に表示されている給与の月数 |
【雇用保険対象被保険者数及び賃金】の集計条件
項目 | 説明 |
① 被保険者 | [賃金]は、次のすべての条件を満たしている従業員の[労保対象合計]の合計
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② 役員被保険者 | [賃金]は、次のすべての条件を満たしている従業員の[労保対象合計]の合計
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③ 合計 | ①、②の人数、賃金の各合計 |
④ 内高年齢者 | [賃金]は、次のすべての条件を満たしている従業員の[労保対象合計]の合計
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⑤ 合計欄人数 | 集計表に表示されている月数の平均の人数(小数点以下は切り捨て) ※賞与の人数は含みません。 各月の人数欄の合計(賞与を除く)÷集計表に表示されている給与の月数 |
⑥ 内高年齢者合計人数 | ④[内高年齢者]の集計表に表示されている月数の平均の人数(小数点以下は切り捨て) ※賞与の人数は含みません。 各月の人数欄の合計(賞与を除く)÷集計表に表示されている給与の月数 (1人未満は1人とします) |
[労保対象合計]とは
賃金として設定されている明細項目の合計金額です。
クイックナビゲータの[導入]カテゴリから[明細項目]をクリックして確認します。
- 従業員の設定などを変更しても、過去の数値は変更されないため、労働保険料算定基礎賃金集計表にも反映されません。
設定を変更した場合は、必要に応じて[過去データの修正]などでデータを修正して、労働保険料算定基礎賃金集計表にも反映させる必要があります。 - 平成31年4月1日時点で満64歳以上の従業員で、短期雇用特例被保険者など例外的に高年齢者から雇用保険料を徴収していた場合でも、免除対象者として扱われるため[内高年齢者]として集計されます。