例えば、締め日と支払日が15日締め10日払いのカードを使用して11月1日に買い物をした場合には、利用額は12月10日に預金口座から引き落とされます。
このようにカード取引の代金決済は、後日に行われるため「未払金」(個人事業者が生活用クレジットカードで決済した場合は「事業主借」)という勘定科目を使用して取引の仕訳を入力します。
<クレジットカードの支払いの流れ>
『弥生会計(やよいの青色申告)』での仕訳入力
<クレジットカードの支払いの流れ>の以下のタイミングで仕訳を登録します。①商品購入:商品購入時にクレジットカードの明細書を受け取ったとき
⑤支払い:カード会社から預金口座の引き落としがあったとき
●「①商品購入」時の仕訳例
11月1日に事業用にノートパソコン89,000円を法人用(もしくは個人事業用)クレジットカードで購入した。
借方 | 貸方 | 摘要 | ||
消耗品費 | 89,000 | 未払金 | 89,000 | ノートパソコン |
<かんたん取引入力での入力例>
かんたん取引入力で取引を入力
●「⑤支払い」時の仕訳例
法人用(もしくは個人事業用)クレジットカードで購入した事業用のノートパソコン89,000円が、12月10日に普通預金から口座振替で引き落とされた。
借方 | 貸方 | 摘要 | ||
未払金 | 89,000 | 普通預金 | 89,000 | 11月15日締め分引き落とし |
<かんたん取引入力での入力例>
かんたん取引入力で取引を入力
仕訳の自動取り込み
クレジットカードの利用明細や預金通帳の仕訳は、「スマート取引取込」を使用すると自動で取り込むことができます。
スマート取引取込から取引を登録する
デビットカードでの支払いについて
デビットカードは、銀行口座のキャッシュカードや専用カードを代金の支払い時に提示すると、銀行の口座から即時に代金が引き落とされる決済手段です。会計上の処理は、代金の支払い時に取引の仕訳を入力します。仕訳を入力する際は、銀行口座から直接引き落としなので、預金出納帳と重複しないよう注意が必要です。
<業務情報>
クレジットカードの利用時と引き落とし時の仕訳(処理)方法 個人事業主ですが、クレジットカードは個人用と事業用を使い分ける必要がありますか?また、どのように管理するのがよいですか? 事業用の経費を個人のクレジットカードで支払ったときの仕訳は?