事業所の支給方法に「当月締/当月払」と「末締/翌月払」等、複数の[締切日グループ]があり、締切日グループごとに対象期間が異なる年末調整処理を行う場合は、同一データでも締切日グループごとに「算出対象期間」を選択して、年末調整作業を行います。
ここでは以下のグループを例として説明します。
Aグループ | 「1月度~12月度」で集計を行う |
Bグループ | 「本年2月度~翌年1月度」で集計を行う |
- 12月度給与計算
- 年末調整処理の実行(Aグループのみ)
- 1月度給与に更新
- 1月度給与計算(Bグループのみ)
- 年末調整処理の実行(Bグループのみ)
- 年末調整を終了して新年度へ更新
- 1月度給与計算(Aグループのみ)
操作の前に、年末調整ナビの対応年度を確認してください。
令和6年分の年末調整に対応しているか確認したい
1.12月度給与計算
Aグループ、Bグループともに12月の給与計算を行います。2.年末調整処理の実行(Aグループのみ)
- ステータスバーから、年末調整の処理年度を確認します。
年末調整の処理年度が「令和6年分」になっていることを確認します。
年末調整の処理年度が「前年度分」の場合
クイックナビゲータの[年末調整]カテゴリから[終了して新年度へ]で処理年度を更新します。
詳細は、 年末調整処理年度の更新手順 を参照してください。年末調整の処理年度が「翌年度分以降」の場合
本年度の年末調整処理を行うことはできません。年度更新前のバックアップファイルがある場合、バックアップファイルを復元して年末調整処理を行います。
詳細は、 年末調整処理年度が翌年度以降になっているので戻したい を参照してください。 - 申告書の確認・入力を行います。
年末調整ナビの[3.申告書の入力をしよう]をクリックして、従業員から回収した申告書を基に、入力をします。
- 各申告書の入力が終わったら、年税額を算出します。
- 年末調整ナビの[4.年税額を算出しよう]から[年税額を算出する]をクリックします。
- Aグループの従業員を選択した後に、算出対象期間[本年1月度~12月度<標準>]を選択して、[算出実行]をクリックします。
- 年末調整ナビの[4.年税額を算出しよう]から[年税額を算出する]をクリックします。
- 過不足税額を精算します。
- 年末調整ナビの[5 過不足税額を精算しよう]から[過不足税額一覧]をクリックします。
- [過不足税額一覧]画面で[集計]をクリックします。
- 過納税額(還付額)不足税額(徴収額)が集計されていることを確認して[精算]をクリックします。
[差引過不足税額の精算]画面が表示されます。 - Aグループの従業員を選択して、いずれかの精算方法を設定し[精算実行]をクリックします。
給与で精算する 差引過不足税額を給与で精算する場合、チェックを付けます。
本年最後の給与支給日が表示されます。賞与で精算する 差引過不足税額を賞与で精算する場合、チェックを付けます。
本年最後の賞与支給日が表示されます。現金で精算する 差引過不足税額を現金で精算する場合、チェックを付けます。
「支給日」の[▼]をクリックし、支給日を選択します。不足税額を明細に転記しない 差引過不足税額を給与(賞与)明細書転記しない場合チェックを付けます。 初期状態ではすべての従業員が選択されています。
必ず、集計対象の従業員を選択して、[精算実行]をクリックします。 - 「差引過不足額の精算処理が終わりました。」のメッセージが表示されたら[OK]をクリックします。
- 精算方法が給与または賞与の場合は、明細書に差引過不足税額が転記されます。
- 年末調整ナビの[5 過不足税額を精算しよう]から[過不足税額一覧]をクリックします。
3.1月度給与に更新
Bグループの給与計算を行うため、データを翌年1月度給与に更新します。- クイックナビゲータの[給与支払]カテゴリから[次月度へ更新]をクリックします。
- [給与処理設定]画面の[次月度に更新]をクリックします。
- [次の月へ]画面の内容を確認して、[OK]をクリックします。
- [バックアップ]画面で必要に応じて保存場所や名称を変更して、[実行]をクリックします。 バックアップの必要がない場合は、[バックアップせずに実行]をクリックします。
4.1月度給与計算(Bグループのみ)
1月の給与計算を行います。5.年末調整処理の実行(Bグループのみ)
- 申告書の確認・入力を行います。
年末調整ナビの[3.申告書の入力をしよう]をクリックして、従業員から回収した申告書を基に、入力をします。
- 各申告書の入力が終わったら、年税額を算出します。
- 年末調整ナビの[4.年税額を算出しよう]から[年税額を算出する]をクリックします。
- Bグループの従業員を選択した後に、算出対象期間[本年2月度~翌年1月度<1か月後にずらす>]を選択して、[算出実行]をクリックします。
- 年末調整ナビの[4.年税額を算出しよう]から[年税額を算出する]をクリックします。
- 過不足税額を精算します。
弥生給与(やよいの給与計算)は、年末調整年度中に過不足税額を還付・徴収することを前提に作成されています。
翌年度の給与で過不足税額を還付・徴収する場合は、過不足税額を入力するための明細項目を別途作成し、[給与明細書]に「還付・徴収」を手入力する必要があります。
そのため、翌年度の給与明細書に過不足税額を転記することはできません。
詳細な手順は、 過不足税額を翌年1月の給与で還付(徴収)したい を参照してください。 - 1月度給与明細書をロックします。
すべての従業員を一括してロックします。
詳細な手順は、 給与(賞与)明細書のロックとロック解除方法 を参照してください。
6.年末調整を終了して新年度へ更新
- クイックナビゲータの[年末調整]カテゴリから[終了して新年度へ]をクリックします。
システムふせん(赤いふせん)が貼られている場合
「システムふせんが付いた従業員が存在するため、年度更新を実行できません。」のメッセージが表示されます。
これはシステムふせん(赤いふせん)が貼られているため、処理年度の更新を行うことができない状態です。システムふせん(赤いふせん)をはがしてから、処理年度の更新を行います。 - [新年度更新]画面で[新年度に更新]をクリックします。
- [処理年度の確認]が表示されます。[処理を続ける]をクリックします。
- [バックアップ]画面の内容を確認して[OK]をクリックします。[場所](バックアップファイルの保存場所)と[名称](バックアップファイル名)を確認してください。