令和6年分の所得税・住民税において、定額による特別控除(定額減税)が実施されることになりました。
弥生給与(やよいの給与計算)の定額減税(月次減税事務)への対応に関するQ&Aを紹介します。
※設定に関するQ&Aは
定額減税(設定)に関するQ&A
を参照してください。
Q1:定額減税した金額が明細書に印字されない
Q2:定額減税後の控除しきれなかった額など、定額減税額の内訳を確認したい
Q3:明細書に「(定額減税額)」をマイナス表記したい
Q4:弥生給与(やよいの給与計算)で各人別控除事績簿を作成できるか
Q5:定額減税額の累計が減税設定額に達した。何か操作が必要か
Q6:定額減税額の累計が減税設定額に達し月次減税事務が終わったら、定額減税関連の明細項目「(減税前税額)」「(定額減税額)」「(減税設定額)」について、明細書の印刷対象から外してよいか
Q7:定額減税関連の明細項目「(減税前税額)」「(定額減税額)」「(減税設定額)」を非表示にしてもよいか
Q8:過去の給与(賞与)について、定額減税した金額が変わってしまっている。修正したい
Q9:年末調整における定額減税について、弥生給与(やよいの給与計算)での対応はどうなるか
(2024/06/21追記)
Q10:6月以降、定額減税されたら「(減税設定額)」が減っていくのか
Q11:「(減税前税額)」が「0」になっているが問題ないか
Q12:「所得税」が「0」になっているが問題ないか
Q13:集計表に定額減税の項目が表示されない
Q14:支給日順に自動で減税されるのか
Q15:退職者の源泉徴収票に定額減税した額などが印刷されない
Q1:定額減税した金額が明細書に印字されない
[給与(賞与)明細書設計]で印刷レイアウトを設定する必要があります。
クイックナビゲータの[導入]カテゴリから[給与(賞与)明細書設計]をクリックし、「(定額減税額)」を配置してください。
定額減税の月次減税事務の流れ
※手順3「印刷の設定」
Q2:定額減税後の控除しきれなかった額など、定額減税額の内訳を確認したい
明細入力画面左上の[情報]をクリックして確認できます。
「次回減税可能な限度額」を確認してください。
※[情報]画面は印刷できません。画面上で確認してください。
Q3:明細書に「(定額減税額)」をマイナス表記したい
できません。プラス表記になります。
Q4:弥生給与(やよいの給与計算)で各人別控除事績簿を作成できるか
できません。国税庁のページからダウンロードして作成してください。
国税庁「各人別控除事績簿」
※各人別控除事績簿の作成および様式は法定されたものではないことから、作成は義務ではありません。
Q5:定額減税額の累計が減税設定額に達した。何か操作が必要か
必要ありません。
定額減税額の累計が減税設定額に達すると、翌月以降は定額減税額が「0」になります。
<例:月次減税設定額が30,000円で、6/20支給の賞与で減税設定額に達した場合>
Q6:定額減税額の累計が減税設定額に達し月次減税事務が終わったら、定額減税関連の明細項目「(減税前税額)」「(定額減税額)」「(減税設定額)」について、明細書の印刷対象から外してよいか
明細書の印刷対象から外しても問題ありません。
[給与(賞与)明細書設計]で、各項目を印刷対象から外してください。
給与・賞与明細書の印刷レイアウトの設計
Q7:定額減税関連の明細項目「(減税前税額)」「(定額減税額)」「(減税設定額)」を非表示にしてもよいか
非表示にせずそのままご利用ください。
[使用する支給形態]のチェックを外して非表示にすると、過去の集計表や明細からも非表示になってしまいます。
Q8:過去の給与(賞与)について、定額減税した金額が変わってしまっている。修正したい
[過去データ修正]画面で修正してください。
[過去データ修正]画面は自動計算されないため、実際の給与(賞与)明細などを参考にしながら、関連する項目をすべて手計算して修正してください。
過去の給与(賞与)データの入力や修正をしたい
Q9:年末調整における定額減税について、弥生給与(やよいの給与計算)での対応はどうなるか
年調減税事務については、弥生給与(やよいの給与計算) 25 Ver.28.0.1で対応しています。
アップデート方法などの詳細は、弥生給与(やよいの給与計算) 25 年末調整対応版(令和6年分)をご提供します(新機能の紹介)を参照してください。年調減税事務の操作手順は、
定額減税(年調減税事務)の流れ
を参照してください。(2024/11/14更新)
Q10:6月以降、定額減税されたら「(減税設定額)」が減っていくのか
「(減税設定額)」は減りません。最初に設定した月次減税設定額がそのままずっと表示されます。
減税可能な残額を確認したい場合は[情報]を参照してください。
なお、減税可能な残額を一覧表示することや印刷することはできません。
Q11:「(減税前税額)」が「0」になっているが問題ないか
「(減税前税額)」は定額減税額を差し引く前の金額です。
税額表(電子計算機)による計算結果が「0」であると考えられます。
給与の所得税が計算されていない(0円になっている)
Q12:「所得税」が「0」になっているが問題ないか
定額減税により、全額減税されていると考えられます。
所得税は以下のとおり計算されます。
「所得税」=「(減税前税額)」ー「(定額減税額)」
Q13:集計表に定額減税の項目が表示されない
[レイアウト]をクリックして[支給単位・明細項目セレクト]タブを選択、定額減税の項目を選択に含めてください。
定額減税の明細項目(減税前税額、定額減税額、減税設定額)が集計表に表示されない
Q14:支給日順に自動で減税されるのか
支給日の早いものから順に減税額を自動計算しています。
給与と賞与の支給日が同日の場合は給与から先に減税されます。
<例:月次減税設定額が30,000円で、6/20支給の賞与で減税設定額に達した場合>
Q15:退職者の源泉徴収票に定額減税した額などが印刷されない
退職者の源泉徴収票への記載は不要とされているため、印刷されません。
※実務については、最寄りの税務署にご相談ください。