従業員ごとの年税額の算出が終わったら、過不足税額を本年度最後の給与(賞与)明細書または現金で精算します。過不足税額の精算は、[過不足税額一覧]画面から行います。
過不足税額を現金で精算する場合の注意事項
- 還付額のみを振込処理することはできません。
- 不足額の徴収処理に関する弥生会計用の仕訳データは作成できません。過不足税額の還付に関する仕訳データを作成する場合は、過不足税額の精算作業を必ず行ってください。
過不足税額を給与または賞与で精算する場合の注意事項
- ロックされている給与(賞与)明細書では、過不足税額を精算することができません。精算する従業員の、本年度最後の給与(賞与)明細書のロックを解除しておく必要があります。
給与(賞与)明細書のロックとロック解除方法 - 過不足税額を転記できるのは、本年中に支給日のある給与(賞与)明細書のみです。翌年の給与(賞与)で過不足税額を還付する場合は、 過不足税額を翌年1月の給与で還付(徴収)したい を参照してください。
過不足税額一覧で過不足税額を精算する
- 年末調整ナビの[5.過不足税額を精算しよう]を クリックして[過不足税額一覧]をクリックします。
[過不足税額一覧]画面が表示されます。
- [集計]をクリックします。
過納税額(還付額)や不足税額(徴収額)などが集計されます。
年末調整書類を印刷する
過不足税額一覧を印刷したい場合は、[印刷]をクリックします。 - 集計した過不足税額を精算します。[精算]をクリックします。
[差引過不足税額の精算]画面が表示されます。
- 過不足税額を精算する従業員のチェックボックスにチェックを付けて選択します。 初期値では、未精算のすべての従業員にチェックが付いています。 既に精算をした(完了マークが付いた)従業員にチェックを付けると、前回の精算額が破棄されて、再度精算されます。
- [精算方法を設定してください]から精算方法を選択して[精算実行]をクリックします。
選択した精算方法で、差引過不足税額が転記されます。
精算を実行すると、[過不足税額一覧]で、従業員の[精算方法]に選択した精算方法が表示されます。
項目 説明 給与で精算する 差引過不足額を給与で精算する場合にチェックを付けます。精算を行う現在の給与月度が表示されます。表示された給与月度の明細に差引過不足税額が転記されます。 賞与で精算する 差引過不足額を賞与で精算する場合にチェックを付けます。精算を行う賞与(支給日)が表示されます。表示された賞与の明細に差引過不足税額が転記されます。 現金で精算する 差引過不足額を現金で精算する場合、チェックを付けます。[支給日]の[▼]をクリックして、支給日を選択します。差引過不足税額は金種表に転記されます。 不足額を明細に転記しない 精算方法として、給与または賞与を選択した場合に設定できます。差引不足額を給与(賞与)明細書に転記しない場合、チェックを付けます。 システムふせん(赤いふせん)が貼られている場合
「この年末調整の処理を進めるためにはシステムふせんの内容を確認する必要があります。」のメッセージが表示されます。システムふせん(赤いふせん)が貼られている状態で、[過不足税額の精算]を行うことができません。
システムふせん(赤いふせん)をはがしてから、[過不足税額の精算]を行います。「転記対象の給与(賞与)明細データがロック中の従業員が存在します。」のメッセージが表示される場合
このメッセージは、過不足税額の精算で転記を行う[給与(賞与)明細]にロックがかかっている場合に表示されるメッセージです。
ロック中の対象従業員を除いて、精算を行う場合は[はい]をクリックします。
ロックを解除して、再度精算を行う場合は、[いいえ]をクリックして[給与(賞与)明細]のロックを解除します。 - 年末調整ナビの[5.過不足税額を精算しよう]から[給与(賞与)明細]をクリックして、過不足税額が転記されていることを確認します。 年末調整明細や過不足税額を確認する場合は[年調明細個人別]をクリックして、表示される[年調明細個人別]画面で確認します。
[過不足税額の精算]は何度でもやり直すことができます
一度でも精算処理を行うと[精算方法]に「給与(賞与)(現金)精算」と表示されますが、金額等を修正した場合は、再度精算を行います。
詳細は、
過不足税額の精算は何度でもできますか?
を参照してください。
過不足税額を「給与」で精算する従業員と「賞与」で精算する従業員がいる場合
過不足税額は、従業員ごとに精算方法を変更して精算することができます。
「給与で精算する」従業員を選択して[精算実行]をクリックし、続いて「賞与で精算する」従業員を選択して[精算実行]をクリックし、特定の従業員ごとに精算方法を変更して精算を行います。