固定資産の簡易登録の手順を説明します。
簡易登録画面では、「減価償却費の計算」の項目が設定項目として表示されます。
詳細登録に切り替える場合は、以下を参照してください。
固定資産の登録画面の切り替え
固定資産の登録(詳細登録)
「減価償却費の計算」の記入
「減価償却費の計算」で記入する内容については、国税庁で公開されている「青色申告決算書(収支内訳書)の書き方」などを参考にしてください。
前年度以前に購入した資産、償却済み資産の登録
前年度以前に取得し、減価償却中の資産についても登録できます。また、償却済みの資産も登録できます。
償却済みの資産の登録- [拡張機能]メニューの[固定資産管理]を選択し、[固定資産一覧]をクリック、またはクイックナビゲータの[決算・申告]カテゴリの[固定資産管理](個人の場合は[減価償却資産の登録])をクリックします。 [固定資産一覧]画面が表示されます。
- [新規作成]をクリックして各項目を設定します。※下図の囲まれている項目は、固定資産一覧で減価償却費を自動計算するために必要な項目です。
自動計算される項目については 固定資産で自動計算される項目(簡易登録) を参照してください。項目 説明 減価償却資産の名称 資産名称を全角25文字(半角50文字)以内で入力します。
個人で電子申告(e-Tax)を行う場合は入力可能文字数に制限があります。表下のメモを参照してください。勘定科目※ 固定資産の勘定科目を選択します。選択した勘定科目に応じて、初期値が各項目に表示されます。
固定資産科目の設定面積又は数量 固定資産の数量を0~99999.99の数値で入力し、資産の単位を選択します。資産の単位は全角4文字(半角8文字)以内で入力することもできます。 取得年月日 固定資産の取得年月日を入力します。当期以前の日付も指定できます。 取得価額 固定資産の取得価額を入力します。
※[消費税設定]の[経理方式]により登録する金額が異なります。
免税又は税込経理:税込金額で登録します。
税抜経理:税抜金額で登録します。前年度の未償却残高
(期末残高)取得年月日が前年度以前の場合に、前年度の期末帳簿価額を入力します。初期値では、「前年度の未償却残高=取得価額-期首償却累計額」が表示されます。 償却の基礎になる金額 自動計算されます。
※改定償却が開始している資産を登録した場合
改定償却額(毎年同額)となった初回年度を特定することができないため、償却計算基礎額が正しく自動計算されません。償却方法 減価償却方法を選択します。
「定額法」「定率法」を選択した場合、右に「旧定額法」や「200%定率法」などの区分が表示されることがあります。償却方法や区分については 償却方法 を参照してください。耐用年数 <[償却方法]が「定額法」「定率法」「均等償却」の場合のみ>
資産の耐用年数を0または2~100の数値で入力します。
固定資産 法定耐用年数表 を参照してください。償却率 耐用年数に応じて償却率が表示されます。 本年中の償却期間 本年度の償却期間の月数が表示されます。取得年月日の月と減少年月日の月は償却期間に含まれます。 減少年月日
減少事由
※固定資産の除却や売却などがあった場合に、減少年月日を入力し、減少事由を選択します。[事業供用終了日]より前の日付は設定できません。
固定資産の除却/売却の処理本年分の普通償却費 自動計算されます。 増加償却額 当期に増加償却できる金額を入力します。 割増償却額 当期に割増償却できる金額を入力します。 特別償却額 当期に特別償却できる金額を入力します。 本年分の償却費合計 当期の減価償却額が計算されて表示されます。 事業専用割合
貸付割合資産を事業で使用している割合(不動産の場合は賃貸に出している割合)を0.00~100.00の数値で入力します。 本年分の必要経費算入額 自動計算されます。 経費の割合 減価償却費の按分比率を入力します。
比率はパーセントではなく割合で入力します。例えば、販売管理費を80、営業外費用を55というように、合計が100にならない割合で入力できます。
※設定可能な項目は勘定科目オプションの設定により異なります。未償却残高 自動計算されます。 摘要 摘要を入力します。全角100文字(半角200文字)(改行含む)まで入力できます。入力内容は、「減価償却費の計算」の摘要欄の印刷に反映されます。
作成できる固定資産資料
個人で電子申告(e-Tax)を行う場合は入力可能文字数に制限があります。表下のメモを参照してください。
ただし、印刷では次の制限があります。
- 最初の全角14文字までが印刷されます。それを超える文字は印刷されません。
- 償却方法が「一括償却」の資産の場合、摘要欄に印刷されません。
青色申告決算書/収支内訳書の「減価償却費の計算」に記載項目はありません。電子申告(e-Tax)を行う場合の制限(個人のみ)
e-Taxでは、文字数に以下の制限があります。制限を超える文字数が入力されているとe-Taxの書き出し時にエラーとなるため、e-Taxを利用する場合は制限文字数以内で入力してください。
- 減価償却資産の名称:最大16文字
- 摘要:最大15文字
- 設定が終わったら、[登録]をクリックします。 固定資産が固定資産一覧に登録されます。
一括償却資産の登録
一括償却資産を登録する場合は、固定資産の償却方法を[一括償却]で設定する必要があります。
償却方法で「一括償却」を設定した固定資産は一括償却資産として認識され、
一括償却資産一覧表
で確認することができます。
定率法で改定償却が開始している資産を登録した場合
[償却方法]が定率法で、改定償却額(毎年同額)となっている固定資産を登録した場合、[当期償却額]が正しく自動計算されないため、毎年度手修正が必要になります。