インボイス制度における弥生販売の仕入税額控除の対応 弥生販売 サポート情報

弥生販売はインボイス制度の［仕入税額控除］の入力に対応しています。
仕入先台帳［請求書区分］で、仕入先ごとに適格請求書発行事業者かどうかの設定を行うことで、仕入伝票の入力時に対応した［仕入税額控除］が表示されます。

仕入先台帳［請求書区分］と、仕入伝票で表示される［仕入税額控除］の対応表

仕入伝票の［仕入税額控除］の表示による影響は以下のとおりです。

• 仕入伝票
• 仕入明細表
• 在庫一覧表（在庫金額）
• 弥生会計への仕訳作成

他の画面や出力帳票には影響しません。

仕入伝票

仕入先台帳［請求書区分］や、仕入伝票の［仕入税額控除］、［仕入日］等の設定状況によって、登録時や複写時にメッセージが表示されることがあります。

登録時に表示されるメッセージ

仕入伝票の［仕入税額控除］を手動で変更して登録すると、メッセージが表示されることがあります。
仕入伝票の入力時に自動で表示される［仕入税額控除］が正しくないため手動で修正している場合は、仕入先台帳の［請求書区分］の設定に間違いがないか確認してください。
少額特例の仕入など、変更の必要があり手動で修正している場合は、［はい］をクリックして登録します。
仕入伝票の登録時に「仕入日と仕入先台帳の請求書区分を基にすると、本来の仕入税額控除は「適格 100％」です」と表示される

複写時に表示されるメッセージ

過去の仕入伝票や、手動で［仕入税額控除］を切り替えて登録した仕入伝票を複写すると、メッセージが表示されることがあります。
詳細は、以下を確認してください。
仕入伝票を複写すると「仕入先台帳の請求書区分と仕入伝票の仕入日に合わせて［仕入税額控除］を変更します。」と表示される

仕入明細表

支払締切時に消費税を計算する際に複数の［仕入税額控除］が存在する場合、同じ［課税区分］（消費税率）であっても［仕入税額控除］ごとに消費税行が分かれて表示されます。

以下は消費税行が複数作成されている例です。
3月31日に支払締切を行い消費税が計上されていますが、3月1日と3月5日に入力した仕入伝票の仕入税額控除がそれぞれ「区分 100％」、「適格 100％」のため、消費税額が2行に分かれて仕入明細表に表示されます。

在庫一覧表（在庫金額）

仕入伝票で入力した［仕入税額控除］に基づいて在庫単価を計算することができます。
対象は以下の在庫評価方法です。

• 月別総平均
• 最終仕入原価

在庫金額を確認したい

在庫一覧表で計算された在庫単価は、［売上原価更新］で商品台帳の売上原価に反映させることができます。
売上原価の更新

在庫一覧表、売上原価更新で集計すると「完成商品の集計に失敗しました。」と表示される場合は、構成部品台帳の登録内容を変更する必要があります。
詳細は、以下を確認してください。
在庫一覧表、売上原価更新で集計すると「完成商品の集計に失敗しました。」と表示される

弥生会計への仕訳作成

仕入伝票の［仕入税額控除］ごとに、弥生会計（やよいの青色申告）※へ転送する仕訳を作成します。
そのため、同じ［課税区分］（消費税率）であっても、複数の消費税仕訳が作成されることがあります。

以下は消費税行が複数作成されている仕訳例です。
3月31日に支払締切を行い消費税が計上されていますが、3月1日と3月5日に入力した仕入伝票の仕入税額控除がそれぞれ「区分 100％」、「適格 100％」のため、消費税額が2行に分かれて仕訳を作成しています。

＜弥生販売の画面＞

弥生会計（やよいの青色申告）で仕訳を取り込むと、消費税額が2行に分かれ［仕入税額控除］は両方とも「100％」で取り込まれます。
［仕入税額控除］が正しく取り込まれていれば、弥生会計（やよいの青色申告）の残高試算表や消費税集計表での税抜仕入額の集計に影響はありません。

＜弥生会計の画面＞