カスタム計算式 弥生給与 サポート情報

ID:idb114909

次の画面の番号順にカスタム計算式の作成・編集に使用する項目を説明します。

カスタム計算式の作成・編集

1.項目

計算式に使用する項目です。項目の右側のリストに使用できる項目が一覧表示されます。リスト表示される内容を変更する場合は、ドロップダウンリストから項目の属性や種類を選択します。

明細項目値 明細項目ごとの現在値(自動計算結果または手入力された値)です。計算式に使用する明細項目も合わせて選択します。
固定単価 [従業員<個人別>]画面の[単価]タブで従業員ごとに設定されている金額です。計算式に使用する明細項目も合わせて選択します。
入力値 給与(賞与)明細入力で手入力された値です。計算式に使用する明細項目も合わせて選択します。
計算単価 [計算単価]画面で登録されている計算単価です。
事業所項目 [給与規定]画面で事業所全体に対して設定されている値または計算条件です。
従業員項目 [従業員<個人別>]画面で従業員ごとに設定されている値または計算条件です。
特別計算式 所得税や雇用保険料などのように、表やさまざまな条件を使用する特殊な計算式です。

2.関数

カスタム計算式の作成・編集で使用できる関数は次のとおりです。

値の変換

表示形式 値の変換(時間に関する計算式または計算式に使用する時間項目)
意味 ( )で囲んだ項目(計算式)の値を数値と見なして計算式中で加算や減算などの計算を可能にします。

弥生給与では、時間の入力(表示)方法として60進法(例:1時間30分)と10進法(例:1.5時間)を使用できます。時間を使用して残業手当や遅刻早退控除などの計算を行うためには、時間を計算式で使用できる数値に変換する必要があります。時間を数値に変換する関数が[値の変換]です。計算式中に時間を表す項目のみを使用している場合は、[値の変換]は必要ありません。

例:計算単価 [割増基礎単価]に普通残業時間を乗じて1.25倍する場合

例:所定労働時間から遅刻早退時間を引く場合

総和

表示形式 総和(計算式1,計算式2,.....,計算式n)
意味 ( )の中にある[計算式1]から[計算式n]までの値の合計を求めます。

( )の中に入れる項目(計算式)の区切りには、「,」(カンマ)を使用してください。列挙できる項目(計算式)の数は無制限です。ただし、計算式全体の長さは1,024文字以内です。
日数と金額のように異なる単位の計算式を列挙しても計算されますが、計算式が無意味です。
計算結果は「計算式1+計算式2+.....+計算式n」とした場合と同じですが、[総和]を使った方が計算速度が速くなります。

例:健康保険料と厚生年金保険と厚生年金基金の合計を求める場合

端数処理

表示形式 端数処理(計算式,処理単位,処理方法)
意味 [計算式]の計算結果に対して、[処理単位]で指定した単位で、[処理方法]に従って端数処理を行います。

[処理単位]は次のとおり指定してください。

指定したい端数処理の単位 処理単位の指定
1銭未満を端数処理する場合 -2
10銭未満を端数処理する場合 -1
1円未満を端数処理する場合 0
10円未満を端数処理する場合 1
100円未満を端数処理する場合 2
1,000円未満を端数処理する場合 3

[処理方法]は次のとおり指定してください。

指定したい端数処理の方法 処理方法の指定
切り上げ 0
切り捨て 1
四捨五入 2
支給項目共通の端数処理方法 支給項目端数処理
支給減額項目共通の端数処理方法 支給減額項目端数処理
控除項目共通の端数処理方法 控除項目端数処理

支給項目、支給減額項目、控除項目共通の端数処理方法の設定箇所

支給項目、支給減額項目、控除項目共通の端数処理方法は[給与規定]で設定します。

基本情報の設定(給与規定:[一般]タブ)
例:普通残業手当を100円未満で切り上げる場合

条件

表示形式 条件(論理式,計算式1,計算式2)
意味 [論理式]に指定された条件が満たされる場合(真の場合)は[計算式1]を実行し、満たさない場合(偽の場合)は[計算式2]を実行します。

[論理式]には真(偽)となる値(計算式)を使用します。一般の計算式を使用できますが、その計算結果が0に等しい場合に「条件式が満たされない」と判断します。

例:欠勤日数が0の場合は10,000円、それ以外の場合は1,000円を支給する場合

3.数値・演算子

カスタム計算式では、必要に応じて数値・演算子を入力することができます。演算子には(+)(-)(×)(÷)の四則演算に使用する場合や、条件式に使用する特殊な場合もあります。演算子のうち、条件式に使用するものは次のとおりです。

AND 「~かつ~」を表す場合に使用します。
OR 「~または~」を表す場合に使用します。
「~でない場合~する」という式を作成する場合に使用します。
「(」と「)」 計算式内で「カッコ」が必要な場合に使用します。「カッコ」は必ず2つ1組で使用してください。
「~超」を表す場合に使用します。
「~未満」を表す場合に使用します。
「~以上」を表す場合に使用します。
「~以下」を表す場合に使用します。
「~と同じ」を表す場合に使用します。
,(カンマ) 「カッコ」内で複数の項目を並べて表示する場合に、区切りとして使用します。

4.カスタム計算式の例

①.計算式の中心になる部分です。計算単価[割増基礎単価]は、[計算単価]画面で設定した[割増基礎単価]を計算に使用することを表しています。また[普通残業時間]を計算式で使用できる数値に変換するために、[値の変換]を[普通残業時間]の前に挿入しています。

計算単価と固定単価の概要

②.①で計算された普通残業手当の金額の支給条件を設定しています。従業員の[就業状況]が、「休職(給与あり)」に該当する従業員の支給額を0倍(支給しない)し、[就業状況]が「休職(給与あり)」以外の従業員の支給額を1.0倍(通常通り支給)します。

休職時支給対象と設定した場合の計算式

支給項目のうち[属性]が[固定項目]で[休職時支給対象]にチェックを付けた場合は、次の条件式が自動的に設定されます。

  • 条件(給与ありの休職中,休職時支給率,1.0)
所得税の計算や昇給月度などの設定(給与規定:[その他]タブ)

③.①と②の計算で求められた金額の端数処理を設定します。弥生給与では、給与規定の設定で支給項目・支給減額項目・控除項目の端数処理をそれぞれ設定しますので、明細項目を登録するといずれかの端数処理方法が自動的に選択されます。[支給項目端数処理]となっている場合は、支給項目に共通の端数処理方法が適用されます。

基本情報の設定(給与規定:[一般]タブ)

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