明細項目 弥生給与 サポート情報
給与データを作成する際に、[データ新規作成ウィザード]で選択した明細項目の内容を確認、設定します。
明細項目は、[明細項目<項目別>]画面で確認、変更します。
また、明細項目を一覧形式で表示して確認できる[明細項目<一覧表>]も用意されています。[明細項目<一覧表>]で直接設定を変更することもできます。
[明細項目<一覧表>]は、[設定]メニューの[明細項目<一覧表>]を選択して表示します。
※[明細項目<一覧表>]は弥生給与のみの機能です。
ここでは、[明細項目<項目別>]画面で明細項目の設定について説明します。
定額減税に関する設定は、 定額減税の月次減税事務の流れ を参照してください。
- クイックナビゲータの[導入]カテゴリから[明細項目]をクリックします。
[明細項目<項目別>]画面が表示されます。
- [支給区分]の[▼]をクリックして、明細項目を設定する支給区分(給与または賞与)を選択します。
- [項目グループ]の[▼]をクリックして、設定を行う明細項目のグループを選択します。
項目 設定 勤怠 出勤日数や残業時間など、日数または時間数単位で計算する項目です。
遅刻早退回数や食事回数など、回数を単位とする項目も含まれます。支給 基本給、賞与、残業手当などの支給項目です。
欠勤控除や遅刻早退控除などの支給減額項目も含まれます。控除 社会保険料、雇用保険料、所得税などの法定控除項目です。
財形貯蓄、組合費などの任意控除項目も含まれます。その他 勤怠、支給、控除のいずれにも該当しない明細項目です。
[その他]の明細項目で固定単価の設定はできません。
年末調整の還付や徴収額、端数預り、前貸額などが含まれます。
通常、[その他]の明細項目の設定内容を変更する必要はありません。差引計 差引支給合計や、振込支給額、所得税の累計額などが含まれます。
[差引計]の明細項目の設定内容は、通常変更する必要はありません。 - [表示]から、設定内容の確認、変更を行う明細項目を選択します。
目的の明細項目を探しにくい場合は、システム固定項目や使用していない項目を非表示にすることができます。
明細項目のセレクトや非表示、削除 - タブをクリックして、各設定項目を確認し、必要に応じて変更します。
明細項目により設定可能な項目と表示されるタブは異なります。
[一般]タブ
明細項目の[支給区分]と[項目グループ]によって、[一般]タブに表示される内容は異なります。
項目 | 説明 |
名称 | 全角6文字(半角12文字)以内の名称に変更できます。 ここに入力した名称が給与・賞与明細書に印刷されます。 |
使用する支給形態 | この明細項目を使用する支給形態にチェックを付けます。 |
社会保険支払い基礎日数での扱い ※[項目グループ]が 「勤怠」で日数を表す明細項目のみ |
算定基礎届と月額変更届における支払基礎日数での計算上の扱いを選択します。
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属性 | 明細項目の計算方法を選択します。 詳細は、属性を参照してください。 |
課税<所得税> | 所得税の計算対象とする場合はチェックを付けます。 |
賃金<労働保険> | 労働保険料の計算対象とする場合はチェックを付けます。 |
報酬<社会保険> | 算定基礎届と月額変更届の「報酬月額」として集計する場合はチェックを付けます。 |
固定的賃金 | 社会保険の月額変更(随時改定)の判定上、この明細項目を固定賃金とする場合はチェックを付けます。 |
現物 | 所得税法上の現物支給となり、標準報酬月額の計算上「現物によるものの額」として集計する場合はチェックを付けます。 |
役員報酬 | 弥生会計に仕訳データを出力する際に、従業員兼務役員の仕訳データの勘定科目名を「役員報酬」とする場合はチェックを付けます。
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日割計算対象 | 給与を日割計算する際、日割計算の対象とする場合はチェックを付けます。[属性]が[固定金額項目]か[単価×倍率]の場合に設定することができます。 給与の日割計算を行いたい |
休職時支給(控除)対象 | 休職者に給与・賞与を支給する際、支給(控除)対象とする場合はチェックを付けます。 従業員の休職 |
リンク項目 | 給与の「基本給」と賞与の「賞与」、給与の「所得税」と賞与の「所得税」など、賃金台帳上、給与と賞与の明細項目を合算表示する必要がある場合は、合算表示する明細項目がリンク項目として表示されます。 |
属性 | |
変動項目 | 出勤日数や実働時間など、月により変動する項目です。 これらの項目には、明細入力時に直接日数や金額を入力します。 |
固定金額項目 | 月給者(日給月給者)の基本給や、資格手当、生命保険料など、原則として毎月同じ金額を支給または控除する項目です。 |
単価×倍率 | 固定単価または計算単価に一定の倍率を乗じて金額を求める項目です。 |
単価×日数(時間、回数)×倍率 | 残業手当や、欠勤控除、遅刻早退控除など、固定単価または計算単価に特定の日数(時間、回数)と倍率を乗じて金額を求める項目です。計算で使用する単価、日数(時間、回数)、および倍率は、[計算式]タブで設定します。 計算単価と固定単価の概要 |
特別計算項目 | 所定労働時間や雇用保険料など、弥生給与で自動計算される項目です。 |
特別集計項目 | 支給合計や控除合計など、複数の明細項目を集計した結果を表示する項目です。 |
集計計算項目 | 複数の明細項目の合計値を明細書に印刷する項目です。 明細書を印刷すると、[集計対象]でチェックを付けた明細項目の合計値が、この集計計算項目に印刷されます。 |
システム固定項目
弥生給与であらかじめ用意されている明細項目の中には、システム固定項目があります。
明細項目がシステム固定項目の場合は、[一般]タブに「システム固定項目」と表示されます。システム固定項目は[名称]以外を変更すると、明細書や集計表で正確な計算ができません。[名称]以外を変更しないでください。[名称]を変更する場合は、変更前の名称と意味や内容が異なる名称に変更しないでください。
集計計算項目の表示と印刷について
明細入力画面には集計計算項目は表示されず、集計対象の明細項目のみが表示されます。
ただし、明細書を印刷すると、集計対象の明細項目の合計値が集計計算項目に印刷されます。
次の例は、集計計算項目「通勤手当」に「非課税通勤費」と「課税通勤費」を集計対象に設定した場合です。
[計算式]タブ
[一般]タブの[属性]で選択した計算式の詳細を設定します。ただし、[属性]が「特別計算項目」または「特別集計項目」の場合は、計算式を変更することはできません。また、[項目グループ]が「勤怠」の明細項目の場合は、[計算式]タブは表示されません。項目 | 説明 |
集計方法 | 支給合計に集計する際に加算するか減算するかを選択します。 残業手当などは加算に、遅刻早退控除などは減算になります。 |
単価の種類 | 計算式の「単価」で使用する単価の種類を選択します。 固定単価 :従業員情報で設定された単価を使用します。 計算単価 :計算単価の中から使用する単価を選択します。 |
日数(時間、回数) | 計算式の「日数(時間、回数)」で使用する勤怠項目を選択します。 |
倍率 | 計算式の「倍率」で使用する値を0.000~9.999の範囲で入力します。 |
1円未満の端数処理 | 計算結果で1円未満の端数が発生した場合の処理方法を選択します。 「給与規定の設定に従う」を選択した場合は、給与規定で設定されている端数処理方法が右に表示されます。 |
[条件]タブ
明細項目を使用する条件を設定します。ただし、[属性]が「変動項目」「集計計算項目」「特別計算項目」「カスタム計算式」(弥生給与のみ)の明細項目は、条件を設定することはできません。また、[項目グループ]が「勤怠」または「差引計」の明細項目の場合は、[条件]タブは表示されません。
項目 | 設定 |
優先項目 | 特定の明細項目の支給(控除)がない場合を使用条件とする場合は、チェックを付けてその明細項目を選択します。 |
日数の制限 回数の制限 時間の制限 |
特定の明細項目の日数(回数、時間)について条件がある場合は、チェックを付けてその明細項目を選択し、日数(回数、時間)を指定します。 「~以上」の条件は設定できません。 |